ご訪問ありがとうございます。
今回は、モンスターの系統について軽い考察をしてみたいと思います。
よろしければお付き合いください。
1 複雑怪奇なモンスター系統
周知の通り、討伐モンスターリストには系統別の分類があります。
バケンズの依頼などでたまにこのリストを参考にすることがあるのですが、この系統別の分類ってどのような基準によって振り分けられているのか、よくわかりません。
たとえば、あくま系と怪人系の違いってなによ?
この点につき疑問に持った人は少なくないようで、ネット上には考察をする記事も散見されます。
上記の記事では、悪魔と怪人の区別についてだいぶ突っ込んだ検討がなされていますが、残念ながら例外のない明瞭な法則をつけるのは難しいようです。
2 テンツクが虫系?
まあ、モンスター系統の基準がある程度不明瞭なのは仕方がないとしても、なかには露骨に違和感がある分類のモンスターもいます。
テンツクです。
こいつ虫系なんですよ。
自分はいままで怪人系かあくま系と信じて疑わなかったのだが、数日前にモンスター図鑑をみてこの事実を知ってからというもの、僕の中で違和感が消えません。
3 他のモンスターとの比較
ちなみにテンツクと見た目が似たようなモンスターを挙げてみましょう。
コイツが虫系になったヒントが見つかるかもしれません。
◯ つちわらしなど
獣ともあくまともつかない宇宙人のような質感が、テンツクと似ていなくもないですが、つちわらしは怪人系です。
「わらし」が人間を連想させるので、人のカテゴリに組み込まれたのでしょうか?
もっとも名前から系統を分類するのは逆なような気もするが。
◯ ガルバなど
おなじく宇宙人っぽいという点ではガルバみたいなのもいますが、こいつはあくま系。
上記のリンク先のサイトによれば、鋭いツメをもっていてる点で、悪魔にふさわしい身体的特徴をもっていると判断され、このような分類になったのでしょう。
このようにみてみると、たしかにテンツクは悪魔のような爪や羽が生えているわけではないため、あくま系からはじかれたのは何となく理解できます。
でも、かりにも二足歩行しているモンスターを虫扱いするのはいき過ぎではないか?
せめて怪人系に押し込んでも良さそうなもんです。
この疑問を考えるにあたって、そもそも虫系とは何なのかを検討してみましょう。
3 本草学上の「虫」
古来の東洋では、生物を薬学上の見地から分類する学問が行われていて、それを本草学というのだそうな(完全にwikiの受け売り)。
この考えによると、人間・鳥・魚・獣、それ以外をすべて虫とカテゴライズするようです。
たとえばヘビは人間・鳥・魚・獣のどれにも当たらないから「虫」になります。
いまでも「マムシ」というのはその名残。
テンツクが虫になった理由も、この考えをもとにすれば理解できるかもしれません。
4 テンツクを本草学的見地から観察する
では改めてテンツクの姿を見てみましょう。
む、はじめは人型にしか見えなかったテンツクですが、明らかに人ではない特徴が・・
触角だ!!
触角は節足動物の特徴とされており、人に代表される脊椎動物にはない特徴です(参考文献)。
このような性質に着目すれば、テンツクが怪人系からはじかれたのも一理あるといえましょう。
つまり、「人」にカテゴライズされなかったテンツクは、本草学の見地から「それ以外」の生物扱いとなり、消去法的に虫系となったと考えられます。
5 さいごに
テンツクが虫系になった理由について、いまのところ以上のように考えて自分を納得させています。
でもねえ・・テンツクもシリーズによっては獣系になったりあくま系になったりと、運営によって随分とご都合主義的な扱いを受けているようです。
「堀井さん、虫系が少なすぎます。テンツクで埋めていいっすか?」
そんなやりとりがされているかと思うと、今回の1500字以上に及ぶ考察の趣旨がぶち壊された気がする。
アホらしいから今回はこれくらいにしておこう。
それでは、また。