アストルティア☆ゴールドブレンド

ドラクエⅩに関する雑記録~芳醇かつ軽薄なひとときをあなたに~

母親の気持ちを共有するのは未熟者には難しい ~Ver5.2プレイ日記(その2)~

※この記事はVer5.2メインストーリーについてのネタバレを含みます。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

最近は冒険らしいことを何もしていないので、週末はストーリーの集中してます。

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サブキャラのオーガベルガモットが、遂にレンダ―シアに到着しました。ネルゲルを倒してから1年後のことです。つまりそれだけこのキャラもほったらかしだったということ。

どうも僕は、サブキャラに対する愛着が薄いようです。

 

これを機にサブキャラを利用してVer.2以前のメインストーリー考察記事を書いてもいいんですが、とてもそんな気力はない。僕はストーリーについてはくどくど書く癖があるので、無駄に時間を消費してしまうようなことはやめておきます。

まあ、初期のメインストーリーについては、ろっくさんが記事を書いてくれているので、お任せしたいと思います。

 

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ということで、僕はメインキャラで魔界編のストーリーを担当します。

 

前回、個人的には不本意ながらバルディスタの復興に手を貸しました。

それでもヴァレリアとベルトロのコンビの妙を楽しむことができたのは、よかった。

dq10western.hatenablog.com

今回のゼクレスはどうでしょう?

Ver5.0では、ゼクレスのストーリは登場人物に感情移入しづらくて今一つピンと来なかったんですが、ヴァージョンを改め、違った表情を見せるんでしょうか。

例によってネチネチとストーリーを鑑賞したいと思います。

 

 

1 ゼクレス城潜入

エルガドーラが消えたゼクレスでは、アスバルが引っ込んで叔父のオジャロスが実権を握っているようです。

 

アスバルの様子を見に行こうとしますが、下等魔族の主人公はVer.5.0と同じく、城前で足止めをくらいました。

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身分の差を仲介するのは、お金の力です。

ということで、やっぱりVer5.0と同様に、大富豪であるコイツに会うことになりました。

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リンベリィに会ったのは半年ぶりくらいかな?

 

相変わらず「いけすかなさ」を存分に発揮している迷キャラクターです。

リソルもそうだけど、この国にはまともな貴族のガキがおらんのでしょうか。

冒険者の立場からいわせてもらうと、タンスの中に6ゴールドしか入っていないくせに、大富豪ヅラしないで頂きたいもんです。

 

もっともこのリンベリィは、ストーリー演出上は必要な存在。

重たくなりがちなゼクレスのストーリーにおいて、清涼剤になり得るキワモノの役割をしているので、これくらいエキセントリックな雰囲気の方がいいのかもしれません。

 

 

さて、そのリンベリィの従者として城に潜入すると、そこにいたアスバルはニセモノでした。本物はオジャロスの唆されてアストルティアに旅立った模様。

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このときふと思ったんですが、メギストリスの腹心イッドも、フォスティルになる前のラグアスを亡き者にして、こんな風にニセモノを置いておけばよかったんじゃないのかしら?あとは自殺を装うなどすれば事実はいくらでも隠ぺいできそうなもんです。

 

「反逆者目線のひきこもり後継者処遇論」と称して、両国を比較・考察してみるのも面白いかもしれません。

ま、面倒くさいんでやりませんけど。

 

2 ヴェリナード~詩歌の遺跡へ

アスバルが向かったとされるアストルティアのヴェリナードに向かいました。

彼はヴェリナードの王子の家庭教師として詩歌の遺跡にいるらしい。

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妙に完成されている二人の師弟関係。

どうやらアスバル扮するこの家庭教師は、オーディス王子の幼馴染という設定のようですが、なぜそのような流れになるのか不思議です。

 

ちなみにこのオーディスという男、少々行動を共にした主人公のことも「親友」といいます。ひょっとすると、ちょっとでも接点を持った人すべてにそのような妄想的感情を抱いてしまう「可哀想な人」なのかもしれません。

 

そんな展開にしてまでオーディス王子を引っ張り出してきたのは、詩歌の遺跡の歌を伏線にしてエルガドーラの子守歌の話に持っていくためでしょう。

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母子しか知らない子守歌というのがあるらしい・・。

そんな歌が存在し得るのかは若干疑わしいところですが、ともかくこれでエルガドーラの生存確認がとれました。

 

これで主人公は、エルガドーラまで復活させるよう協力させられます。

息子のために三国の争いの種をまた蘇らせるなんぞ、ヴァレリア復活以上に気が進まない話です。このままアスバル君はアストルティアにいた方が良かったんじゃないかと、今でも思わなくもないです。

 

3 再びゼクレス城

ゼクレスに戻ったアスバルは、オジャロスとの密談を経て以下のような結論をくだしました。

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まあ、後になってこれがアスバルの作戦であることが分かるんですが、僕はこれはこれでアリかもな、と思うんです。

 

ゼクレスのように内外の利害を調整することが難しい国を統治をする場合、オジャロスのごとく小狡く立ち回れる人間も必要でしょう。アスバルは国の象徴として静かに暮らしてもらえばいい。

 

このときアスバルは、母親を復活させて従前のような政治を蒸し返そうとした節がありますが、むしろ魔界全体のためにはオジャロス政権が現実的な気がします。

 

4 朽ちた霊廟へ

もっともRPGではそのような思考はふさわしくないので、ここは素直にアスバルの言う通り、エルガドーラの復活に協力しましょう。

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どうやらゴーラにある朽ちた霊廟とかいう場所に行けば、エルガドーラの呪縛が解かれる方法が見つかるようです。

「チャットを要求するということは、ギミック系のダンジョンかな」と思っていたんですが、嫌な予感は当たったようです。

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DQⅤのラストダンジョンあたりにこんな床なかったっけ?

ゲーマーでない僕でも覚えているということは、相当不愉快だったはず。

 

幸い、見た目ほど面倒なパズルではなかったですけど、初見の際はここでゲームを止めようかと思いました。こんなもんに時間を使うほど令和は長閑な時代ではないのだよ。

 

パズルが大したことない代わりに、ここで中ボスが出ました。

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全く予習していなかったんですが、見た目から判断すると呪いと魔法に気をつければよさそうです。ゲルニックみたいな感じかな?

といっても、こいつのためにわざわざ職を替えるのも面倒なので、魔法戦士のままゴリ押しで倒してきました。やっぱり魔法戦士でPTの火力を上げると、中ボス処理がラクだね。

 

これで、リドのタリスマンとかいう呪縛を解放するためのアイテムが手に入ります。

タリスマンなんて言葉、初めて知りました。なんだか栄養剤みたいな名前だけど、「お守り」という意味なんですね。

 

これをもって、いよいよオジャロスの陰謀を暴くことになります。

なんだかここまでは結構面白いおはなしです。どんな風にこの話が終息するのか、割とワクワクしながらゼクレス城に向かいました。

 

5 王位継承の儀

そんな感じで、楽しみにしていた儀式の場のイベント。

 

アスバルはオジャロスに最後の妥協案を提示しますが、オジャロスはこれを飲まなかったので交渉決裂。アスバルは公衆の面前でオジャロスを国外追放処分にします。

うん・・どんな謀略を使うのかと思ったけど、存外ストレートな方法でした。

 

ここまでオジャロスのことをさも大悪人のように描いているけど、エルガドーラとの兄弟の確執や権力抗争は、傍から見てると「どっちもどっち」なんで、いまいちアスバルの味方をしてエルガドーラを助けたいとは思わないんだよな。

 

でも目下の悪者はオジャロスなんで、主人公もとりあえずやっつけます。

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目的が目的なだけに大してモチベが上がらない戦いでした。

とはいえ、アスバルと共闘できたのは収穫だったかな?蘇生役が足りないPTだったので、彼がいてくれて助かりました。

 

余談ですが、この戦いでアスバルの衣装が欲しくなってきた。

白系のコーデがないので、ちょっと検討します。

 

6 感動的(?)な最後

魔物となったオジャロスを倒し、アスバルが決意新たに魔王になったので、物語としては「めでたし めでたし」です。

 

最後は、オジャロスの仕業で爆発物と化した母親を自ら消滅させることを選んだアスバル。母親を犠牲にしてでも国を守るその姿に、アスバルの国王としての決意がうかがえます。

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いい話です。

僕はこういう路線、大好き。

 

でもね・・ちょっといっていいかな?

 

関節痛みたいな言い方だけど、やっぱり節々に違和感が残る。

理由はいろいろあるけど、特にエルガドーラの人物像がはっきりしない点が大きい

 

結局、このエルガドーラはどんな人物だったんでしょう?

Ver5.1以前のストーリーを見る限り、息子に首輪をつけて自己陶酔している糞婆にしか見えないのですが。

それがこの期に及んで、「国のためを思って母親の心を犠牲にしてきた愛国心強き女性」みたいにイメージがすり替わっている。

 

ヴァレリアは養護院の話にみられるように、ウェットな側面について伏線がありましたので、Ver.5.2の話も割と受け入れられます。

しかし今回のエルガドーラの母親としての描写は、あまりにもとってつけたような感じなので、彼女の真意を読み込むのが難しすぎるのです。

 

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たとえば、母親を消し去ることをためらっているアスバルに向かって放ったエルガドーラの一言。

 

おそらく息子に国王としての選択(自分を消滅させること)をさせるための意図的な兆発でしょう。

 

でも、傍から見るとこれまでの悪いイメージが強すぎるから、そのような高尚な意図を読み込んでもしっくりこない。傍から見てると、「やっぱ糞婆じゃん。殺しちゃえ。」という気になってしまう。

 

最後、他界するエルガドーラがアスバルを抱擁するシーン等がありますが、それを見て

「あ、やっぱり感動的なシーン(のつもり)だったんだな」

と、遅れて理解するちぐはぐした感じになってしまうわけです。

 

たしかに今回のイベント映像だけを切り取ると、結構名シーンだと思います。

でも、これまでエルガドーラやアスバルに共感できる材料が、僕には少なすぎた。

その意味で「感動的ではあるけれど、どこか他人事のように思えてしまう」ので、なんとも惜しいです。あるいは僕が母親だったら別の感想を持つのだろうか?

 

7 さいごに

・・またネチネチと4千字以上も語ってしまった。

どうもストーリー記事を書くと、粘着性になっていけません。

 

ともかく、これでバルディスタとゼクレスの復興協力が終わりました。

今後魔界はどうなるんでしょうね。特にゼクレスの新体制については、個人的に不安でしかないのですが、そのへんは機会があれば追って書いてみたいと思います。

 

それでは、また。

 


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