アストルティア☆ゴールドブレンド

ドラクエⅩに関する雑記録~芳醇かつ軽薄なひとときをあなたに~

大魔王ゾーマへの挑戦をクリアして DQⅢプレイ当時の苦い思い出をふりかえる

ご訪問ありがとうございます。

 

遅ればせながら(というか、毎回遅れてるけど)、今回再演されたイベント「大魔王ゾーマへの挑戦」をプレイしてきました。

f:id:westernfield1101:20180812093621j:plain

僕は、前回の実装時にゾーマ討伐が済んでいるので、今回は2度目のチャレンジです。

僕がバトル下手というのもあるんですが、なにげに強かったですよ。もう少しで全滅するところでした。

f:id:westernfield1101:20180812094309j:plain

 

周知のとおり、この大魔王ゾーマDQⅢのラスボス。

実は、僕はこのDQⅢでドラクエ・デビューしました(当時は、まだいわゆる「ファミカセ」でしたね)。

 

僕は任天堂ファミリーコンピュータ(以下「ファミコン」)を買ってもらったのが遅くて、1980年代後半。もうスーパーファミコンが出るかどうかのころです。

f:id:westernfield1101:20180812115400j:plain

 

当時は何気なく始めたDQⅢですが、今思えばやはり名作でしたね。

マップに点在する国々はどれもそれぞれ特徴的で、各国を回ってオーブを集めるところは、DQⅩVer.1のキーエンブレム集めに通づるところがあります。

 

そんなわけでゲーム自体はとても好印象のDQⅢですが、僕はついにこのゲームを一度もクリアできませんでした。クリアする前に冒険の書のデータが全部吹っ飛んでしまったんですね。

 

冒険の書は全部で3つあったんですが(そうですよね?)、一番冒険が進んでいたデータが、たしかネクロゴンドの洞くつの手前くらいでした。このゲームを知っている人ならわかると思いますが、ストーリー的には結構後半です。

 

「さあ、今日こそは洞くつの出口までいくぞ~」と思って、DQⅢのカセットを本体に差し込んでスイッチを入れても・・接触不良でゲームがスタートしません。モザイクみたいな画面になるだけ

 

接触部分のホコリをとったりカセットの差し込む向きを工夫したりしたんですが、やっぱり状況は変わらず。カセットを差し直して5回目くらいだったかな?やっとモザイク画面ではなくいつもの立ち上がりの黒い画面になりました。

 

・・と思いきや、呪いのBGMとともに

「おきのどくですが ぼうけんのしょ1は きえてしまいました」

の文字が。

 

予備知識がないと、この画面は本当にビビりますDQⅩでもこのネタをモチーフにしたシーンがありますが、あんなもんじゃない。このシーンは当時のアナログ画面だからこそ怖さが映えるんです。

ゲームデータが消えた絶望感と凄みのある告知の仕方が相俟って、当時、小心者の少年だった僕の心に深い傷を残したのでした。

 

もう一つの冒険の書もあったんですが、この冒険はカザーブ当たりでとまったまんま。

悪魔のささやきが聞こえます。

「いまからこっからやり直すの~?もうDQⅣやろうよ~」

 

「いや、せっかく誕生日プレゼントに買ってもらったソフトなんだから、ちゃんと最後までやり切らなきゃ」

そう思った僕は、必死に悪魔の誘惑を振りはらい、改めてカザーブから冒険をやり直すことにしました。

 

そして、冒険が進んで・・(詳しく覚えてないけど)たしか船が呪いで押し戻されるシーンあたりまできました。そうするとまたカセットの接触不具合が発生。このころにはファミコン本体がだいぶ痛んでおり(ガキだったもんでだいぶ扱いが乱暴だったようです)、以前よりも接触不良が起こりやすくなってたんです。

 

カセットの差し直しをすること数回。やっぱり冒険の書は消えてしまいました

もう二度目なのである程度覚悟はできてましたが、やはりイラッときましたね。

 

残りの冒険の書で一番ストーリーが進んでいるのはレベル25くらい。

僕は印象に残る場面をもう一度見るために、冒険の前半・中盤・後半で冒険の書を作り分けていたんです。その中盤のものが残ってたんですね。もはやクリアのためにムキになっている僕は、この冒険の書で改めて冒険しなおすことにしました。

 

もう絶対に冒険の書を消さない。

クリアするまでは他のゲームに手を出さない。

 

そう意気込んだ少年ウエスタンは、

冒険の書を一番ストーリが進んでいるものにすべて揃える

・カセットはテープで固定して絶対に動かさない

と、臨戦態勢を整えて再びレベル25から冒険を始めました。

 

努力の甲斐あって冒険も進んで、ついにネクロゴンドの洞くつを脱出

さあ、これでようやくバラモス城まで行けるぞ!と手に汗握って軽く震えたのを覚えています。

 

そのとき・・洗濯物を運んだ母ちゃんが、急いでテレビの前を横切りました。

洗濯物の山のせいで足元をよく見ていなかった母ちゃんは、

プレイ中のゲーム機を思いっきり蹴っ飛ばしていってくれました

 

画面がモザイクになったのは言うまでもありません。

それから数時間にわたり、僕と母ちゃんとの血みどろの喧嘩がはじまったのでした。

 

その翌日、泣く泣くゲームをやり直そうとカセットを差しこみ直しましたが、接触不良が進んだためか、何度やってもゲーム画面になりません。

 

20回くらいやり直したでしょうか。ついにゲーム画面が出てきたと思ったら・・

 

冒険の書1~3はすべて消えてしまっていました。

 

ついに戦意喪失。それから僕がDQⅢに手を出すことは、二度とありませんでした。

時代が進んでDQⅢのリメイク版も出てきましたが、ゲームの世界から離れた僕は、ずっとそれを横目で見たまま。そして気が付くと、あれから30年近くが経ったわけです。

 

f:id:westernfield1101:20180812113335j:plain

あの時ついに倒せなかった大魔王。

30年越しにようやく念願が果たせたような気がします。

 

このイベントをやると、どうしてもこの話を思い出すので、書かせていただきました。

くだらない思い出話をお付き合いくださってありがとうございます。

 

それでは、また('◇')ゞ