※ この記事にはカミハルムイのストーリーに関するネタバレを含みます
ご訪問ありがとうございます。
先日、超DQ10TVが放映されましたね。

僕も、情報サイトで骨子は覗いておりますが、そこから感じた印象は概ね周囲の皆さんと同じです。
眼甲の改修は合成効果にすべきだったとか、相変らず課金アイテムばかりだし春祭りのチケットは料金に見合うんだろうかとか、いろいろ思うところはあります。
しかし、現時点ではそれらの感想はわざわざ記事にするほどアツいものではありません。
いずれ気になったことがあれば随時文章にするかもしれませんが、今は静かに心の中にしまっている状態です。
その代わりに僕がYouTubeで観ていたのは、正月に引き続き宮崎駿関連の動画です。
以前はそうでもなかったんですが、最近になって彼の作品に妙に心を惹かれ、岡〇斗司夫の「もののけ姫」解説動画なんぞを観るまでになってしまいました。
その動画で紹介されていたのが、土蜘蛛の話。

「この画、どっかで見たことあるなー」
と思ったら、我らがアストルティアに怪蟲アラグネがいましたっけ。
今回はこいつの話でもしようと思います。

僕は昔、このクモの名前がアグラネだかアラグネだか分からなくなってネットで調べたことがあります。
そのときこの「アラグネ」という名称の語源が、ギリシャ神話のアラクネーだと知って、少し賢くなった気になったのを覚えています。
しかし、なぜカミハルムイのストーリーで蜘蛛のボスが出てくるのか分からないままでした。
「暗黒大樹があるんだから植物系のモンスターでもいいだろうに」と思ってたわけです。
ところが上記動画のおかげで、その疑問がほぼ10年のときを経て氷解しました。
このストーリーの元ネタは、完全に古事記や日本書紀などの古典に依拠している。
動画にもあるように、もともと土蜘蛛は朝廷に従わない豪族を象徴するものです(正確にはこのころは所謂「蜘蛛」の意味はなく、後の時代に当て字で怪蟲のイメージが作られたらしいが)。
その意味で、二コロイ王に仇なす存在として蜘蛛をつかうのは古典文学を意識したオシャレな設定だったわけですな。
面白いと思ったのは、ギリシャ神話でも日本の古典でも、蜘蛛の正体は女であること。

ギリシャ神話のアクラネーは機織りの女性だし、肥前国風土記などによれば、当時の朝敵の長は女性が多かったとされます。
DQ10のストーリーライターもこういう文献を見て、蜘蛛が女に化けて王を脅かす話を作ってやろうと思ったんじゃないですかね。
それを裏付けるかのような文献をウィキで見つけました。
源頼光が家来の渡辺綱を連れて京都の洛外北山の蓮台野に赴くと、空を飛ぶ髑髏に遭遇した。不審に思った頼光たちがそれを追うと、古びた屋敷に辿り着き、様々な異形の妖怪たちが現れて頼光らを苦しめた。
(ウィキペディアより引用)
「土蜘蛛草紙」の一場面です。
これ、完全に「捨てられた城」のことじゃないの。

蜘蛛を退治する道中で奇怪な屋敷に迷い込む。
もちろん僕の中の妄想ではありますが、このマップで14世紀の日本を思い浮かべるのはあながち間違いではなさそうです。
古びた屋敷に向かう途中、しっかり「空飛ぶ髑髏」もいます。

こういうところで自分の推理の正しさを噛みしめてニンマリするのが、ストーリー派のゲームの楽しみ方というもの。
なんか、久々にこういう遊び方をした気がする。

本格的な考察サイトならば、ここでもっと深い論述をするところでしょうが、このブログは日常系なので、このへんにしておきます。
旬の話題をそっちのけにした記事で恐縮ですが、せっかく偶然得た「気づき」なので、ここに書き留めておいた次第です。
読者の皆さんにとっては、とっくに知っている知識だったかもしれないし、僕の考察にも頓珍漢なところが交じっているかもしれません。
が、このゲームにはこんな楽しみ方もあることを思い出していただければこの記事を書いた甲斐があるというものです。
あわよくば今回の記事が、今回の運営の情報にモヤモヤしている人の気分転換になれば・・と淡い期待を込めて筆をおきたいと思います。
それでは、また。