ご訪問ありがとうございます。
今回は誰もいないグレン駅に来ています。
乗客は来ず
読者も来ず
ネタも尽きた・・
そんなことを考えてホームのベンチで途方に暮れていると、なんだか別のゲームのようです。人間男が椅子に座ると少し猫背になるんですが、肩落としたようなその姿が今の僕の心境をよく表しています。
このまま世を儚んだ文章を延々と綴ってもいいのですが、DQのブロランに登録しているブログなので、そんな自由演技はできません。なんとかドラクエらしい内容をでっち上げなくては。
仕方ないので、ベンチに座ったままこの駅の売店で売られている名産品のことを妄想していました。
・・ということで、約1年ぶりにグルメリポートです。
今回紹介するのは、グレン駅の売店で紹介されているこちら。
げんこつアメ
食べるとなくなり攻撃力が4上がるアメです。
僕はこの名産品をはじめてみたとき、どうしても梅干しにしか見えなかった。
見た目はともかく、もう一つ気になることがあります。
どうして飴玉が名産品?
オーグリード大陸といえば肉料理のメッカ。
攻撃力が上がりそうな肉料理なんていくらでも作れそうなのに、売られているのは飴玉というのがよくわからんのです。どうしてなんでしょう?
まずオーグリード大陸の三大名物料理をみてみましょう。
グレン城ので料理人をしているリゴラスの説明によれば、以下の三品です。
オーガニックサラダ
オルセコ串
げんこつアメ
このうちオーガニックサラダは、既にガートラント駅の名産品になっています。
過去の記事でも触れました。
このサラダは、グリエ王子の好物であったことからもわかるように、オルセコを中心とした大陸南部で食されていた可能性が高いです。北部の山岳地帯に比べると水域が多く、比較的野菜も多く収穫し得る環境ですので。
となるとオーガニックサラダは、大陸南部であるガートランド地方の方が食文化として根付いていることになるので、グレンが名産品として扱うには分が悪いわけです。
そしてオルセコ串も、料理名からしてグレン地方のものではないので却下。
「じゃあグレン串みたいな肉料理を名産にすればいいじゃん」
と思うかもしれませんが、これがなかなか難しい。
もちろんグレン地方もオーガが住んでいる以上、肉料理はあると思います。
しかし、大陸北部は南部のような大国がないため、食文化が大きく発達することは考えづらいです。食文化は強大な王政とともに発達するというのは歴史の原則ですので。
グレン地方は小国が乱立するところだったので、オーグリード大陸を代表するような(そして名産品となるような)肉料理が生まれることがなかったのでしょう。
だからグレン地方で「ごちそう」といえば、オルセコ串という南部の料理を持ちだすしかないわけです。
そんなわけで、グレンの名産として肉料理を出すのは難しい。
では、今回のげんこつアメはグレンにふさわしいのでしょうか?
これについて考えるヒントになるのは、リアルのげんこつアメです。
水あめときなこだけで作られた素朴な菓子です。
wikiによると、げんこつ飴の来歴はこんな感じ
(岐阜県飛騨地方のほかに)愛知県犬山市でもげんこつ飴が特産物になっている。江戸時代初期の1618年(元和4年)、犬山城主の成瀬正成が陣中食を考案している際に生まれたとされ、以後に犬山城下町の名物となった ※カッコ書きは本ブログによる
土地がやせた山岳地帯であるグレン地方では、戦乱時の簡易な糖分補給としてこのような飴が常用されていたことは十分にあり得ます。
さらにげんこつという武骨なかたちは、好戦的なオーガに好意的に受け入れられやすいです。同じくオーグリード北部一部に生息するげんこつダケと相まって、このようなデザインの菓子を作ろうと思うのは自然な流れというもの。
そんな状況証拠を積み上げていくと、グレン周辺でげんこつアメが伝統菓子として定着してきた経緯が妄想できるわけです。
オーグリードを代表する料理という観点からも、肉料理と野菜料理がいずれも南部地方のものなので、スイーツは北部からと見た方がバランスが良いでしょう。
そんなわけでおそらくオーグリード北部の山岳地帯発祥であろう伝統菓子げんこつアメを頂きます。
飴を喰ってるはずのにケーキが写ってるのはいつものことなんで、気にしないでくださいませ。
う~む、純にして朴な味わい。
諄めの甘さが疲れた体に染みわたります。
リアルのものと違ってきなこがないのは、げんこつのフォルムが分からなくなってしまうからなんでしょうが、僕はこっちのほうがいい。
きなこをなめてるとのどが渇いてくるので、ちょっと苦手です。
しかしこんな甘いものと肉料理ばっかり食ってたら、まちがいなくリゴラスみたいな体系になるでしょうね。
そんなわけで美味しい飴でした。ごちそうさま。
また妄想だけで2時間も使ってしまった・・。
グルメリポートなんて絶対PVのらないゴミ記事だって分かってるのに・・。
「シリーズものなんてめったに始めるものではない」としみじみ実感した今回の記事でした。
それでは、また。