※この記事はVer.3及びVer4のメインストーリーに関するネタバレを含みます。
ご訪問ありがとうございます。
今回は、Ver.4の重要人物であるキュルルにスポットをあててみます。
周知のとおり、キュルルについてはVer.4.3にエンディングでかなり意味深な終わり方をしており、ラスボスと何らかの接点があるのではないか、と思わせるような演出をしています。
そうでなくても鋭いプレーヤーの中では、Ver.4.0の段階から「黒幕はキュルルだ」とコメントをする人もいました。今回は、そんなキュルルの「怪しさ」について、妄想を織り交ぜて私見をつらつら述べたいと思います。
1 主人公とのかかわり
主人公とはVer.4.0の早い段階で出会います。主人公が滅びの未来を見たときに、ひょっこり現れて状況説明をしたのが最初ですね。
以後、キュルルは滅びの未来を変えるべく、主人公を過去の時代へ案内するナビゲーターの役割をします。
この動機は一見すると正当です。
しかし、もっともらしい理由で主人公をパシらせ、その実、悪だくみをはかっていた人物が過去にいましたね。
そう、このジジイです。
つまり、Ver.3と同じようなストーリー展開で考えるなら、キュルルが主人公の時渡りの力を利用して何らかの悪だくみをしている、と考えることもできるわけです。
ずっと仲間だと思っていたキャラが実は悪だった、なんてよくあるオチですから、今回もその可能性がないとはいえません。
2 エテーネ王国は滅びなくてはいけない
キュルルに悪だくみがあるかどうかはちょっと置いておいて、少なくとも彼はエテーネ王国を復活させないようにしているのは確かとおもわれます。そう思わせるエピソードを1つ挙げましょう。
まずVer.4.3で、主人公がメレアーデとともにエテーネ王国に向かい、時の球根をとりに行くシーンがありますね。球根を手に入れ、グランゼドーラに戻ると、メレアーデが意識を失ってしまう場面があったのを覚えているでしょうか。
この症状は、主人公と一緒に時渡りをしたことによる疲れとされていますが、僕は密かにこいつの仕業ではないかと思っています。メレアーデが倒れた後でわざわざキュルルが登場して「疲れたから寝る」なんて言うのも、怪しすぎる。
メレアーデがこの時点で意識を失ってもらわなくては不都合な点は何か。
もしメレアーデがいると、彼女は、過去のドワチャッカにクォードがいることが分かるや否や、間違いなく彼に会いたがるでしょう。メレアーデは主人公とともに時渡りができますから、実際会うことは可能です。
そうなるとクォードはメレアーデに地脈の結晶を託してエテーネ王国を復活させてしまうかもしれません。それならば時の球根を手に入れた時点で、クォードが死ぬまでは彼女には眠っておいてもらった方が都合がいいわけです。
もちろん主人公だって同じことをしてエテーネ王国復活に協力することは可能なので、キュルルはそんなことをしないようしっかりくぎを刺しています。さすがに主人公を眠らせるわけにはいかないので、「口止め」に留めていますね。
※もし主人公がおしゃべりだったら、きっとこいつに「粛清」されていたことでしょう
もちろん、メレアーデの意識をなくしておかないと困る理由はほかにもあります。
時渡りができるメレアーデがいると、クォードがエテーネルキューブを開発する動機が薄まり、主人公が持っているキューブの存在が危うくなってしまうなど、重大な影響があるわけです。
しかし、Ver.4.0のストーリーからわかるとおり、キュルルは滅びの未来が来るのを速めてでも、エテーネ王国の復活阻止の方向で動いています(ドミネウス国王の野望が達成されたら王国は安泰になる可能性があったはずだが、結果的にそれを潰している)。
こんなことを主人公に仕向けるキュルルは、エテーネ王国は滅亡したままでいることを是としているはずであり、このメレアーデに対する所業も、その「復活阻止活動」の一環と見ることは十分可能です。
3 エテーネ王国復活阻止の意図をどうみるか
このようにキュルルにはエテーネ王国復活を阻止する意図があったとしても、もちろんそれだけでこいつが「悪」ということにはなりません。時代の歴史をむやみに変えるべきではないという判断自体は正当ですし、だいいちエテーネ王国が復活してしまったら、今あるエテーネの村の存在が危うくなってしまうので、ゲームの演出上も困ります。
しかしストーリー上は、この意図をもってキュルルを「悪」にすることは可能です。
エテーネ人の、特に時渡りのできる王族たちを快く思っていないキュルルは、主人公を利用してエテーネ王国の繁栄を阻止した、なんて話もありえなくはない。
問題は、Ver.4がそんなストーリーを予定しているか、ということですね。
4 自分の考え
では、キュルルをそんな「悪」、つまり黒幕と解釈すべきでしょうか?
結論からいうと、現時点ではそう考えるのは難しいと思います。
まず、キュルルを黒幕、つまりラスボス(に準じる悪)だとすると、あまりにもそれをにおわせるシーンを出すのが早すぎる。Ver.4は、まだプクランドとウェナが残っているので、クライマックスまでには間があります。それにもかかわらず、Ver.4.3でネタバレみたいなことをするというのはちょっと考えにくいです。
つぎに根拠になり得るのは、謎のメレアーデん存在。Ver.4.0に出てきた正体不明のメレアーデの姿をした「誰か」ですね。
この謎のメレアーデも、記憶の赤結晶で主人公とクォードをエテーネ王宮に導き、結果的にドミネウス国王の野望を阻止しています。
今のストーリー展開で見ると、このメレアーデが「悪」であるとはちょっと考えにくいです(今後は分からないけど)。そんな彼女がキュルルの正体を知っているんですね。しかもキュルルにかけている言葉がこれ。
こんな「私は何でも知っている」的な存在のキャラが、黒幕にこんなセリフを言うでしょうか?やはり素直にキュルルは主人公の「仲間」ととらえる方が、このシーンはしっくりきます。
また、ゲームのストーリーとして考えても、キュルルが黒幕だとすると、Ver.3のネタをなぞっているみたいなので、もう少し変化を付けてくるんじゃないかと思っています。
5 Ver.4.4のストーリー展開に期待
そんなわけで、僕はキュルル が黒幕というのはちょっと厳しいかな、と思っています。Ver.4.3のラストシーンはフェイントみたいなもんじゃないでしょうか。
いずれにしても次のバージョンでストーリーは大きく動くと思っているので、僕の考えていることなんてひっくり返されるかもしれません。
新鮮な感動をもたらす意外な展開に期待しています。そういう意味で僕の予想が外れるなら大歓迎です。
それでは、また('◇')ゞ