※この記事はVer.4.3のメインストリーに関するネタバレを含みます。
ご訪問ありがとうございます。
10月は何かと忙しく、メインストーリーに手を付けられないままでした。
そのせいでメインストーリーに関する他のブログ記事を丁寧に見ることができずじまいだったことが悔やまれます。
僕は、まだウルベア地下帝国に潜入したままメインストーリーを進めていなかったので、Ver4.3に関する情報を迂闊に見ることができなかったのです・・。
しかし、今回のプレイでVer.4.3のメインストーリーの全容がだいぶ明らかになったので、「あ~道理であのキャラが他記事で話題になってたのね~」など、遅まきながら気づくことができました。
読者の皆様にとっては「いまさら」な内容かもしれませんが、今回は、改めて僕が進めたメインストーリーの内容をおさらいしておきましょう。
1 ウルベア帝国城への潜入
前回、ウルベア地下帝国に潜入したウエスタン。
ウルベア帝国のウルタ皇女に謁見するため、入城許可証を求めて帝国の城下町で情報収集します。
メンコの愛好家から受けたおつかいクエストなどをこなし、町で影響力がある人物とされるウッツァ神父とメンコバトルをします。まーこういう遊びが入るところがドラクエらしいところ。
メンコバトルに勝利すると、入城許可証はウルタ皇女の世話役の魔神機マリッチから手に入る可能性があるというころで、同機を探し出します。すると向こうもエテーネ人を探していたようで、難なく入城許可証が手に入ります。
2 ウルタ皇女と謁見・グルヤンラッシュの正体判明
入城許可証を持ってウルタ皇女のもとに向かいます。
自分がエテーネ人であることを証明するために時の球根を求めてエテーネ王国に戻るなど面倒なお遣いもありましたが、まあこのくらいの手間は想定内。
時の球根を持って改めてウルタ皇女に謁見した後、研究棟で「あの」グルヤンラシュに遭遇します。すると・・
うはは、クォード君でしたか。
道理で他記事でクォードが話題になっていたわけだ。
大人になってすっかり「学園臭」を感じる、ちょっとイヤらしい風貌に変わってしまいましたね・・。もっとも、この後のストーリーから分かるように、今回のクォ―ドは以前のような朴訥な好青年ではありません。その意味で、見た目からプレーヤーに「イヤらしさ」を感じさせたのは、演出の成功なのかもしれません。
余談ですが、これでグルヤンラシュは鳥系モンスターだったという自説は、完膚なきままに打ちのめされました。
(参考記事)
しかし、負け惜しみをいわせてもらうと、ビャン・ダオの言によれば、グルヤンラシュは「人間の姿をした魔物」という設定だったはずです。グルヤンラシュがクォードだとすればこの表現には違和感がありますね。
素直に解釈すれば、グルヤンラシュ=人間なのだから、ビャン・ダオは人間、特にエテーネ人としてのグルヤンラシュに恨みをもっても良さそうなもんですが、その辺の事情はVer.1のサブストーリーでは完全に想定されていない。
個人的には、制作サイドが、グルヤンラシュ=クォードにしたいという設定欲求に駆られ、上記の事情は抹殺した、と勘繰っているんですが、実際のところは分かりません。あるいはこのねじれをうまく考察・説明する術があるのかもしれませんが・・。
話をグルヤンラシュに戻しましょう。
後になってわかるんですが、そのクォードことグルヤンラシュは、エテーネ王国が大陸の地盤沈下により消滅することを救うために、過去に戻るべくエテーネルキューブの研究をしているそうです。
同じく過去に戻って父親であるジャ・クバの暗殺を阻止しようとしているウルタ皇女と利害が一致しているから、ツルんでいるわけですね。
ここで気になったのは、エテーネ王国が滅んだ理由。
たしかに大陸の地盤沈下が原因となれば、現在のエテーネ地方が小島になったことと辻褄がありますが・・
これ、自然現象なの?
わずか五千年の間に大陸の大部分が沈むなんて、かなりエグイことでしょ。これには大ボスの存在の予感がしてなりません。
エテーネ人の存在を邪魔に思ってレンダ―シアを封鎖したネルゲルのような奴もいるんですから、同じくエテーネ王国を沈めちまおうという奴がいてもおかしくないです。そのモンスターの正体はヒストリカの研究によって明らかに・・なんてあらすじをひそかに妄想しています(まあ、大抵僕の予想は当たんないけど)。
3 研究所偵察~リウ老師、ウルベアへ
上記のようにいろんな思いが浮かんでくるグルヤンラシュとの出会いでしたが、その後、リウ老師のためにウルベア帝国技術庁内を偵察します。
研究室内で、実はマリッチは、故皇帝の側仕え用にリウ老師が作った魔神機であったことが判明。リウ老師は皇帝の暗殺の重大な証拠をつかんだと確信し、自身ウルベア帝国に乗り込みます。
ウルベアに乗り込んだリウ老師は、マリッチが記録した皇帝暗殺現場の画像を写します。これにより暗殺の真犯人はクォードことグルヤンラシュであることを証明します。
現在の訴訟実務において、これがグルヤンラシュの決定的な有罪証拠になるかどうかは検討の余地があります。まあ、司法制度が整っていない古代の断罪方法について細かく言うのも野暮なんですが、機会があればこの画像による事実認定について考察記事でも書いてみようと思います。
悪事が暴かれたグルヤンラシュは、主人公とリウ老師を監禁して、ウルタ皇女を連れて大魔神兵の部屋にいってしまいます。大魔神兵に大地のパワーを込めてエテーネ大陸にそれを注ぎ込めば、エテーネ王国が復活するんだとか。
4 ウルタ皇女救出~大魔神兵の研究室
監禁された主人公とリウ老師を助けてくれたのは、なんと弟のフィルド。
従前、グルヤンラシュから有能な錬金術師の協力でエテーネルキューブの制作をしている旨の発言をきいていたので、「もしや」と思ってましてけどね。
それにしてもお前、今までそのダサい研究員の服を着たまま津々浦々放浪してたのかね?
弟は主人公らを解放すると、ついでに技術庁第二庁舎へのルートの封鎖も解いてくれます。そこにウルタ皇女とグルヤンラシュがいるから追いかけよう、ということ。
・・途中、訳の分からん荷物運びのパズルをやらされました。
なんかに似ているな、と思ったらVer.4.0の研究棟内もパズルをやりましたね。まあ、ここからグルヤンラシュの居場所に行くまでの過程は、すべてVer.4.0のドミネウス国王のそれとパラレルな構成なんですけどね。
パズルを解くと、まずはウルタ皇女が監禁されている部屋につきます。
ここで中ボス戦でした。
勝てない相手ではなかったけど、回転キックが出たり伏兵が沢山出たりと、接近戦タイプの戦士2人構成ではちょっと戦いづらかったかな~(ダクキンのときのサポだったもんで)。
中ボスを倒してさらに奥にいるグルヤンラシュのもとへ。彼は、地脈の結晶を大魔神にセットしている(!?)最中でした。エテーネ王国復興に血眼になっているクォードのイベントは完全にVer.4.0のドミネウスのそれと被ります。
しかし、ここでお約束のように、黒江の剣士ことパドレが現れ、地脈の結晶を横取りしていきます。これによりグルヤンラシュことクォードのエテーネ王国復活の目論見は、見事に潰されてしまいましたとさ。
5 グルヤンラシュの最後
結局、グルヤンラシュことクォードは、ウルベア帝国、ひいてはドワチャッカ大陸全体を混乱に陥れた大罪人ということで、ウルタ皇女自らの手により処刑されます。
どんな犠牲を払ってでもエテーネ王国に帰って祖国を復活させたいというクォード。
そして心を開いたはずだったグルヤンラシュを自ら射殺することになったウルタ皇女。
善悪が相互に入り混じった複雑な状況が上手く描かれてましたね。結構、感動的なシーンでした。
6 次回はエンディングだ!
さて、この後はおそらく現代に戻ってあの大魔神をやっつけることになるんでしょう。
今までの流れでいくと、この大魔神がVer4.3のラスボスのはず。
ここまでやってきた感想を言うと、総じてVer4,3のストーリーは良くできていると思いますよ。細かいツッコミところはともかく、初見の印象としてはVer4の中で最高傑作じゃないかな(僕自身、エテーネ・ネタが好きなので過大評価かもしれませんが)。
おそらくVer.4.3では、舞台こそドワチャッカ大陸ですが、実際はVer.4.0の続編でしょう。意図せず異世界に放り込まれたクォードが、その混乱からいつの間にか父親と同じ過ちを犯す、という皮肉を描きたかったんだと思います。
登場人物も
ウルタ皇女⇒メレアーデ
ヨンゲ所長⇒弟
と対応しているのでしょう。
当事者間の描写も、単純な善悪ではなく、それぞれの利害状況がしっかり描かれているので、双方にそれなりに感情移入できます。だからこそグルヤンラシュの処刑シーンに感動するんですね。
もちろん、いろいろ気になった点もありましたが、それは追々丁寧に考える機会を見つけたいと思います。今回のところは素直に感動して終わりましょう。
それでは、また('◇')ゞ