↓この記事は「レーンの村にて(その2)」の続きです。
*この記事は、ウェディの初期村ストーリーのネタバレを少し含みます
釣りの帰り道、ウエスタン君は地底湖の洞くつに寄り道しました。
ウェディになって初めてのダンジョン経験をした、思い出深い場所です。
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「うわー、この洞くつに来るの久し振りだな。パラディンのクエスト以来かもしれないな。」
「・・あ、護衛の方、その節はお世話になりました。」
「む・・レーンの村の者か?」
「泉の水をくみに来たときお会いしましたよね?この顔、覚えてくれたかと思ったけどな。」
「私は、全国のアマチュア冒険者を危険な場所に通さないように見張りをしているのだ。いちいちお前の顔など覚えていられるか。」
「見張りだったら柵を通せんぼして、この先を入れないようにしたらいいじゃないですか。僕がまだレベル5かそこらだったとき、この洞窟の奥まで行っちゃって、あらくれチャッピーに瞬殺されたんですよ。あなたの危機管理能力の欠如には未だに不満が残っています( ゚Д゚)」
「入るなといったのに入ったお前が悪い。アストルティアも自己責任の世界なのだぞ。」
「そんなこといったって、RPGの場合、ダンジョンの奥に目的物があるのは常識でしょう。今までだって『危険!入るな!』みたいな場所に冒険者は果敢に突入して、目的を成し遂げてきたじゃないですか。」
「ドラクエはそんな単純なゲームではない。原作Ⅲの『地球のへそ』の話を忘れたか。引き返せとわれたら素直に従うのも冒険者のあるべき姿だ。」
「何十年前の話をしているんですか。いまはⅢもリメイクされてだいぶその話も変わっているらしいですよ。実際プレイしたことはないけど。・・まあ、Ⅹのフィールドを移動する作法を知らなかった僕に落ち度があったのは事実ですけどね。初心者は指定された場所以外はむやみに立ち入らないことは、これからよく注意喚起してくださいよ。僕みたいなやつが出て来ないように。」
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「あ~あ、自己責任か・・正しくも冷たい言葉だ。あんまり好きになれないや。」
「・・ん?」
「ねーねーあの人、たった一人でこんなところに来て何やってんだろう?レベル91にもなってここでやることなんてないはずだよねー。」
「きっと友達がいないから、一人で自作自演ごっこやって遊んでるのよ。みじめね~。」
「シッ!聞こえるよ、クスクスクス・・。」
「"(-""-)"・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
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強敵エリアに迷い込むのも、友達がいないのも「自己責任」ですよ。
弱いものに八つ当たりはやめましょう。ウエスタン君。・・次回に続きます。